「苦手」の正体は、自分自身の心の投影

「苦手」の正体は、自分自身の心の投影

どこにでも嫌いな人や苦手な人というのは存在すると思います。

そもそも「苦手」という感情はどうして起こるのでしょうか。

苦手な人や嫌いな人がこの世にいなければ、私たちは安泰に暮らせて幸せなはず。

しかし、自分もその人と同じことをしていたりするんです。自分ではなかなか気が付かないものなんですよね。

心理学では、この苦手と感じる人たちのことを「シャドウ(影)」と呼ばれますが、自分の心の中にある気持ちを投影している人のことを指します。

 

「苦手」の正体は、自分自身の心の投影

「苦手」の正体は、自分自身の心の投影

シャドウとは、自分の抑圧した気持ちを他者に反映した形のことをいいます。

 

抑圧というのは、我慢すること。

「こんなふうになってはだめだ!」と我慢(抑圧)している感情を他者に映し出します。

過去の経験で他人から嫌われたり辛い思いをしたことにより、その要素を持つことを自分で受け入れられなくなり、自分には「不必要だ」「受け入れられない」と容認できずに切り離したのです。

自分から切り離して他者に投影するのですから、その感情はあなたがものすごく嫌っているものということです。

そして投影された自分の影(=シャドウ)を見て、怒りや嫉妬となって表れます。

 

 

例えば、

父親や学校の先生が怒りっぽい性格で、誰かが怒られるのを見るたびに怖い思いをしたり嫌な思いをした過去…

幼いころに嫌な経験をしてしまったら、自分はそうなってはいけないと強く思ってしまいます。

我慢している感情は、怒りたくなった時の「怒りたい」という感情。

しかし他人に不快感を与えてしまうため、怒ってはいけないのだと過去の自分が言い聞かせてきます。

だから、自分が怒りたくなったときも「自分はあんな風にはなりたくはない!」と強い意志が働き、そして怒るという行為を嫌うようになり、自分は怒りっぽいとは正反対の生き方を選ぶのです。

 

 

あるいは、親から「そんな派手な格好をするのはやめなさい!」と言われ続けてきたことで、普段はなるべく目立たないように地味に過ごしてきた…

我慢している感情は「派手な格好をしたい」。

本当は自分も派手な格好をしたいという思いがあっても、その感情を抑え込んでしまっています。

だから派手な髪色に染めている人を見ると、自分がやりたかったことを見せつけられている感じがして強い嫌悪感を覚えるようになってしまった。

こちらのケースは、派手な格好をするという自己主張が強い人や癖が強い人など、それ自体が必ずしも悪いことでないと自分でも認識しているにも関わらず、相手を嫌うようになってしまっています。

これは「自分もやりたいけれど、手が届かずに諦めてしまった」ことに対する嫉妬に近い感情が、嫌悪感につながっているのかもしれません。

 

シャドウは、こういった辛い思いをした過去の経験から生み出されることが多いです。

 

「苦手」の正体は、自分自身の心の投影
あのモデルは露出しすぎで品がないから嫌いだわ!

もし自分の中に、そういった「受け入れられない要素」があったとしたらどう思いますか?

あまり気分がいいものではないから、自分から追い出したくなりますよね。

こんなすぐ怒ってしまうような自分ではダメだ、派手な服を着て街を歩くような自分ではダメだと。

だから、怒りっぽいとか派手な格好をしていることが悪い要素だと自分の中で認識され、その悪い要素を自分では持っていたくないから外に排除しようとします。

排除した結果、自分が「こんな風になってはいけない」と思っていることを相手がしているのを見て、その人のことが苦手になっていくのです。

 

 

つまり、苦手な人の正体は、自分がかつて押し殺して自分から切り離した感情たちです。

その感情を自分の心の中に留めておくことができなかった、言わば裏の顔を持つもう一人の自分自身。

怒りっぽかったりチャラついていたり…

そういう人を見るとイライラしたり、関わりたくないと思うようになるのも、自分が受け入れられなかった部分を第三者に投影して、重ねて見ているからなんですよね。

 

だからそういう人は特に目につき、気になってしまう。自分が認めたくなかった要素だから、嫌でも意識してしまうんです。

さらには、今まで気にならなかったことも目についてしまって不快感が広がってしまうということにも。

 

電話の言葉遣いが下手くそなところも、
メガネをクイッと上げる仕草もなんかムカつく!

 

もっと言えば、その人が苦手というよりも、苦手な要素を見たときに湧き上がる「感情」を嫌っている場合が多いと思います。

「仕事のスピードが遅い人を見るとイライラする」という人は、その人が嫌いだというよりも、「イライラする」という感情になってしまうから嫌悪感を抱いてしまう。

「可愛い子ぶる女性が嫌い」と思う人は、「感情を抑圧してきた過去を思い出してしまう」から嫌なのです。可愛い子ぶる女性の存在によって、あなたが何か不利益を被ったわけではありません。

 

Perryのちょこっと体験談
授業中にぺちゃくちゃとおしゃべりをする人達を見ては、「頼むから静かにしてくれよ…」と思ってばかりいました。

自分が授業に集中できないのもそうなのですが、

 

一番大きな理由は、先生の怒鳴り声が教室中に響くのが怖いから。

 

怒鳴り声じゃなくても注意してるところを見るだけで胸がザワザワします。

それぐらい学生時代のPerryはチキン少年でした(笑)

 

おしゃべりしている生徒たちは先生にばれないようなボリュームで話しているのかもしれませんが、彼らだけがコソコソと話しているこの静かな教室で、先生が気づかないわけがありません。

授業中にマンガやゲームをしている人、テスト中にカンニングをしてる人についても同じです。

見ているこっちが、先生にバレやしないかとハラハラしまくりなわけですよ!!

 

そしてバレたら先生からの裁きの雷が落ちるというわけです。

そのときの教室に漂うこの不穏な空気が嫌で嫌で仕方がなかったのです。

 

「苦手」の正体は、自分自身の心の投影不真面目な生徒
シッシッシ。バレないように慎重に慎重にっと~。
怒れる教師
おいっ!何しとんねんゴルアアァ!!

 

不真面目な生徒
す、すみませんでした。もう二度としましぇぇ~~ん…
学生の頃のPerry
うひぃぃぃ~先生超怖えぇ。何で俺がこんな思いしなきゃならないんだよ~!

 

仮に、授業後に愚行を犯した生徒を個別に呼び出して、自分のいないところで叱ってくれていたのならまた違っていたでしょう。

しかし、先生もいちいちそんな面倒なことはしません。

その場で注意するのが当たり前。真面目に授業を聞いている生徒も、先生の怒鳴り声を聞かなくてはならなくなるのです。

 

つまり、一人の愚行のおかげで、何も悪いことをしていない人にまで迷惑がかかるのです。

 

Perryはこういった経験から、「集団でいるときにルールを守らない人」のことが嫌いになってしまいました。

 

苦手だと感じたときの対処法

「苦手」の正体は、自分自身の心の投影

「苦手な上司や先輩がいるから仕事を変えたい」

そう思って新しい職場に身を移したとしても、また同じような人が現れて自分を苦しめるといったことがよくあります。

あなたが苦手な要素を持っている人と出会いその環境から逃れたとしても、あなたがそれを受け入れない限りシャドウは人を変え姿を変え、再びあなたの前に現れます。

 

 

苦手な人に出会ったとき、平常心を保つコツ。

それは、相手の嫌な要素が自分にもあったということに気づき、そして認めること。

感情的な人が苦手なのであれば、「感情的になってしまうことが自分にもあった」

派手な服装をしている人を見ると恥ずかしいと思うのであれば、「派手な服装をしてみたかったという自分もあった」

口うるさい人が苦手ならば、「口うるさく言ってしまいたいときが自分にもあった」

まずは自分もこの人と同じなんだと受け入れることから始めましょう。

 

苦手な人を受け入れようとしてはいけません。そんな簡単に苦手な人を認めることなんてできませんし、心が折れてしまいます。

ポイントは、「あなた自身が相手と似ている」と思うこと。

相手に嫌な部分を見たときは、「そんな自分になりたがっているもう一人の自分がいるのかもしれない」と考えてみてください。

元はといえば、苦手な人が持つ嫌な要素というのは、自分が生み出してしまったものなんです。あなたから近づいてあげることで、徐々に距離を縮めることができるでしょう。

 

苦手だからといってその相手から目を背けたりはせずに、自分自身と向き合ってみること。

自分自身を知ることができる絶好のチャンスです。

 

簡単に苦手意識がなくなったり、親密な関係になるということにはならないかもしれませんが、

きっとその人との付き合い方も楽に考えることができると思います。

そして結果的に、あなたの人生において苦手な人や嫌いな人という存在が減っていき、人間関係の問題も楽になっていくでしょう。

 

まとめ

  • 苦手な人は、自分では受け入れられずに切り離した感情を他者に投影したもの(シャドウ)
  • 相手の嫌な要素が自分にもあったのかもしれないと受け入れなければ、シャドウはずっとあなたの前に現れる。
  • 似た者同士だということを認識しよう。
  • 苦手だと感じた時が、自分の成長に活かせるチャンス!
「苦手」の正体は、自分自身の心の投影
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