どうも、Perryです。
【聞き上手】な人と聞いて、どんな人を想像しますか?
自分の話を聴いてくれる、受け入れてくれる、肯定してくれる、理解してくれる・・・など、安心感を感じさせるような人が浮かんできます。
聞き上手だね~と誰かに言われて嫌な気分になる人はいません。
そんな聞き上手な人になるために必要なことを、複数回にわたってお伝えしようと思います。
今回は、聞き上手になるためのテクニック第1弾【共感力編】ということで、「共感」に絞ってお話を進めていきます。
共感力を鍛える4つのステップ
それでは本題の共感力を鍛えるテクニックをご紹介します。
会話をしているときは、この4つのステップを意識してみましょう。
①じっくり話を聴く
まずは相手の話を聴かないと話になりません。
相手に話をさせてあげましょう。会話の配分は、相手が7割、自分が3割の割合が一番良いとされています。
コツは、相槌をうちながら話を傾聴することです。
相手の話を遮らずに聴く。これが共感の基本スタンスです。
自分の意見を述べたりするのはまだこの段階ではありません。会話の途中でアドバイスをしたくなったとしてもグッと堪えましょう。
話を聴いてもらっているだけで、気持ちが楽になることだってあります。むしろ、それが相手の望みなのかもしれません。
相手ばかりが話していて自分はなかなか喋れないな~ぐらいが、共感力を高めるうえではちょうどいいのです。
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②同調を繰り返す
同調とは、相手に調子を合わせること。
喜んでいる時や驚いている時、悲しんだりワクワクしたりする感情もそうですし、話している時のテンションも合わせます。
相手の抱いた感情を、自分も全く同じ感情だったというような反応を見せてあげるのです。
「共感」と「同調」は似ていますが、「共感」は相手の感情を想像して寄り添うことであり、「同調」は相手の感情や態度に合わせることです。
同調することも、共感力を鍛えるうえでとても大切なコミュニケーションのテクニックとなります。
③オウム返し
これも同調の一種ですが、相手の言った言葉をオウムのように「繰り返す」というテクニックです。
ちゃんと聞いていますよ~という印象を与えることができると同時に、その部分に対して私もあなたと同じ気持ちを抱いたんです、と共感のアピールにもなります。
例えば、
こうやって繰り返した言葉が強調されると、あなたからの発言は「今、相手と同じ視点に立ってその状況を想像している」という意味を含んで相手に届きます。
そしてさらに、話を具体的に語らせる力が働きます。
自分が感じたことを相手も同じように感じてくれたら、気持ちを分かってくれたと感じて嬉しくなりますよね。
その後の会話も、「もうホント、そうなんだよ~!」って次々と自分の気持ちを話してしまいたくなります。
ただし、相手が言いたかったところと違うところをオウム返ししてしまうと、相手は「本当はそこが伝えたいところじゃないのに!」とヤキモキした気持ちになってしまいます。
相手の思いとズレが生じてしまえば話は深まりません。
オウム返しを何度も何度も多用しすぎても逆効果ですので、オウム返しが生きる場面をしっかりと見極めて活用しなければなりません。
あくまで、話を傾聴する姿勢の一つとして捉えておきましょう。
④頭ごなしに否定をしない
自分とは違う考え方や意見だったとしても「頭ごなしに否定しないこと」です。
こんなふうに最初から否定したら、この人は聞く耳を持ってくれないと相手に思われしまうでしょう。
頭ごなしに否定をする人というのは、頭でっかちになりすぎて、想像する力が圧倒的に欠けています。
「この人はどんな観点からそう思ったのだろうか?」
「ひょっとしたら自分には気が付かなかった所があったかも…」
まずは、相手がそう思った経緯を想像してみてください。相手の価値観を受け入れようとする努力をしてみましょう。
そのうえで、もし違和感を覚えて自分の意見を言いたくなった時は、先程の「同調」や「オウム返し」と組み合わせて自分の意見を伝えてみましょう。
なぜ共感が大事なのか?
「コミュニケーションは、相手に共感を持つことが大切」と言われています。
その理由を一言で言えば、「良好な人間関係を築いていくため」です。
それは、コミュニケーションをとっていかなければ人間関係は構築されないということが根底にあるからです。
もし、あなたが今日起こった楽しかったこと、嬉しかったことを相手に話している最中に、相手がスマホを操作しながら返事をしてきたら寂しさを感じませんか?
あるいは、自分の悩みを聞いてほしいだけなのに、いつの間にか相手の話を聞かされることになってしまったらしんどくありませんか?
会話がそこで終わってしまうどころか、もうこの人には話さないでおこうと感じてしまい、お互いの関係性までもが失われてしまいかねません。
もしあなたが共感して話を聴くことができたら、
・一緒にいるだけで心が癒される
・安心して、自分の悩みや辛い過去も何でも話せる
・この人に話していると、自分に自信がでてきて元気になる
など、相手はあなたに信頼を置くようになります。信頼関係が築けないとコミュニケーションをとるのも難しいですし、当然人間関係は良好とは言えません。
人間関係を作っていく上ではコミュニケーションは必要不可欠であり、コミュニケーションをとっていくには相手の気持ちを理解するということが必要になってくるわけです。
相手の気持ちが理解できなければ、良好な人間関係を築くことはできません。
共感するということは、それほど人間関係に大きく影響を与えるのです。
共感力の本当の意味とは?
他人の意見や感情などにそのとおりだと感じること。また、その気持ち。 ―コトバンク―
共感というワードを調べると、このように書かれていますが、真意はとても深いものです。
共感力とは、大きく分けて2つの意味が含まれています。
①相手を「知ろうとする」こと
相手の感情を理解するためには、相手の話の内容を正確に理解しなければなりません。
そして相手の話の内容を理解するためには、相手の話を真摯に聴いていなければ理解することはできません。
「お腹がすいた」と子どもが親に言ってきたとき、「お菓子がほしい」と思っているかもしれませんし、「晩ご飯を作ってほしい」と求めているかもしれません。もしかしたら、寂しいという思いから親と一緒に「一緒にご飯を作る」ことを望んでいるのかもしれません。
単なる「お腹がすいた」という言葉だけでは、子どもが本当は何を求めているのか分からないということです。
話の内容だけではなく、表情や仕草、会話中のシチュエーションにも目を配り、細かな変化に敏感になっていかなければ理解することは難しいのです。
会話の中で相手が自分に話している真意を考え、くみ取ってあげないとコミュニケーションに食い違いが生じてしまいます。
「なぜ、相手は自分に話をしているのか」
「この話をするということは、相手は今どんな気持ちなのだろうか」
「相手は自分に何を求めているのだろう」
真意を読み取るには、こういったことを理解するのと同時に、こちらからも「理解しようとする」姿勢が重要になってきます。
AとBのどちらがいいのか?AとB以外がいいのか?そもそも別のことが言いたいのか?
相手の心境をしっかり理解しなければ、共感することなんてできません。
自分から「相手を知ろうとする」という自発的な心構えが、共感力を高めるには必要になってきます。
②相手の気持ちに「寄り添う」こと
共感力のもう一つの意味が、「相手の気持ちに寄り添う」ということです。
相手は話を聞いてほしいだけなのに、ついあれこれとアドバイスをしてしまったということをよく耳にします。
相手の力になってあげようという思いは伝わってきますが、アドバイスをすることで相手の抱える問題を解消できるのではないかという思考は、相手の気持ちに寄り添えていないと言えます。
また、分かってもいないのに「ウンウン」と頷いたり、「それ、分かるわー」と呟いたとしても、それは話を合わせているだけにすぎません。
その場は上手にコミュニケーションが取れているかもしれませんが、いつまでも長続きはしないでしょう。表情や声のトーンなどで簡単に分かってしまいます。
話を合わせるだけでも十分に相手の気持ちに寄り添って見えるかもしれませんが、相手はそれを求めているわけではありません。
大事なのが、相手が今どんな感情なのかと理解しようとする「優しさ」です。
いろいろな優しさの種類がありますが、例えば、
「こういうときどうすれば良かったのかな?」というような悩み事を打ち明けられても、そのときのベストな方法だなんて、相手の立場になって考えてみないといろいろと分からないものです。
そういう時に相手の立場になって考えられる「優しさ」を持つことこそ、相手の気持ちに「寄り添う」ことができる第一歩ではないでしょうか。
まとめ
- 共感力とは、①相手を知ろうとすること ②相手の気持ちに寄り添うこと
- 話を聴くときは相槌を打ち、じっくりと話を傾聴しよう。
- 同調、オウム返しをうまく使い、相手に話をもっと語らせてあげよう。
- 頭ごなしに否定をせず、相手がそう思った経緯を想像してみよう。
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