コミュニケーションで大切とされる能力は、「判断力」「行動力」「積極性」「話す力」など目に見える能力ばかりが重要視されています。
目に見える能力ばかりが、その人のもつ個性として認識されてしまう傾向にあり、視覚からでは入ってこない情報はスルーされてしまいます。
しかし、目には見えない能力は、人間の魅力でもあります。その能力の一つが「観察力」です。
観察力を鍛える習慣をつけることで、あるとき意識していなくとも観察する力は発揮されたりするものです。
そんな人間としての魅力を高める「観察力」の鍛え方について記していきます。
観察力を鍛える方法3選!コミュニケーションを豊かにしよう
①人間観察をしよう
まずはすれ違う人を観察してみましょう。
歩いている人をただ眺めるだけでも、得られるものは多くあります。
髪型、化粧、ピアス、香水の匂い、ネクタイ、カバンなど、身につけているものは人それぞれですよね。素早く歩く人や、猫背の人、音楽を聴いている人、スマホをいじっている人、いろいろな人がいて、それぞれの人に「違い」があることに気づくと思います。
そして人間観察をしているうちに、その人の背景もなんとなく見えてきたりします。高そうな洋服を着ている人はお金持ちなのかもしれない、疲れたような顔をしている人は仕事や家庭でストレスを抱えているのかもしれない、というように推測するのも大事です。
推測が正しいかどうかが重要ではなく、先読みする意識がコミュニケーションで大いに役立つのです。
②言葉だけで会話をしない
観察力を鍛えるには、言葉だけのコミュニケーションをとらないようにすることです。メッセージを送る要素は言葉だけではありません。五感をフルに使って、相手に注意を払っていれば自然と観察力は身についていきます。
ポイントを具体的に挙げてみました。
- 顔の表情、視線
- 声のトーン、大きさ、スピード
- 姿勢、ジェスチャー
- 言葉のチョイス、言い回し、口癖
- 口数、話の内容
「自分の話をよくする人」「早口で話す」「周りを気にせず堂々と話している」など細かな点を一つ一つ観察してみましょう。「堂々と話しているけど、意外と繊細な人なんだな」と新たな一面を見つけることができて、コミュニケーションがもっと良くなるでしょう。
③自分の変化にも敏感になる
観察力というのは、他人やモノの変化に気づくことだけではありません。
自分を知るということも、観察力のひとつです。
朝起きたら体がだるかったり、お腹の調子が悪い、というような変化は簡単に気がつくと思います。体の異変に気が付けば、「寒い格好をして寝てしまった」「そういえば昨日冷たいジュースをたくさん飲んだな」と明確な原因も突き止められます。
体の調子がいいときも同じです。いつもより仕事が順調に進んだ場合も同じです。
「あれ?なぜいつもより調子が良いのだろう?」と自分のことを振り返ってみてください。より深く自分のことを知るようにすれば気づくことの練習にもなり、観察力はアップします。
まとめ
観察力をアップするコツをご紹介しましたが、一番大事なことは『気づく練習』をたくさんすることです。
人やモノの小さな変化を見逃さなければ、いつもとは違った見方ができるようになります。新たな発見ができてより良いコミュニーケーションがとれるようになり、人間関係もさらに良くなるでしょう。まずは、日々の生活の中で観察することを意識してみてください。
「観察力」を持つ人の特徴については、こちらの記事をご覧ください。