コーヒーは冷え性を悪化させる?予防になる?どっちが正しい?

コーヒーは冷え性を悪化させる?予防になる?どっちが正しい?

いろいろなサイトを見ていると、『コーヒーは冷え性予防になる』と書かれている記事がたくさんあります。

しかし、『コーヒーは冷え性の原因となる』という記事も多く見られます。

一見矛盾しているように思えますよね?

コーヒーは冷え性に効くのか否か、一体どちらが正しいのでしょうか。すでに冷え性の人だったり、コーヒーをよく飲む人にとっては気になるところではないでしょうか。

 

ホットコーヒーを飲めば体が温まるから、冷え性には効果的なのでは?と思われるかもしれませんが、実はコーヒーは『体を冷やすもの』と一般的に言われています。その理由は、『カフェイン』と『砂糖』に関係があります。

冷え性とは何か

そもそも冷え性とはどんな症状で、何が原因で起こるのでしょうか?

冷え性とは簡単に言えば、寒いわけでもないのに手足などの末端が冷えていたり、いつも寒かったりする症状や体質のことを言います。

冷え性の原因は、私たちの意思とは関係なく、24時間血液を循環させたり体温調節をしたりする「自律神経」の乱れによって起こります。

自律神経が乱れると、血管が収縮して血行が悪くなります。酸素や栄養素が行きわたらず、代謝が低下してしまい、体温も下がって冷えへとつながっていきます。

 

冷え性の改善となる根拠

理由①:血行の促進作用

コーヒーが冷え性に効果的だと言われる理由は、まず『血行の促進作用』が挙げられます。

カフェインは毛細血管を拡張し、血液循環をよくする働きがあります。

血液の循環が改善されれば基礎代謝が上がります。そして基礎代謝が上がると体温の上昇につながり、結果的に冷え性の予防になるとされているのです。

 

理由②:寒い地域でのコーヒーの消費量

根拠にはなっていませんが、先入観からくる理由もあります。

コーヒーは寒い地域、特にヨーロッパでコーヒーはたくさん飲まれています。寒さから体を温めるためにホットコーヒーを飲む、という行動から『冷え性の予防になる』という考えが現れたのかもしれません。

 

冷え性を悪化させるという根拠

理由①:利尿作用

コーヒーを飲むと体が冷えると言われる理由の一つは、カフェインによる利尿作用が関係しています。

排尿によって体内の水分を排出しすぎると、熱が外に放出されてしまいます。トイレに行く回数が多いと、それだけ体温も低下しているということなので、体がどんどん冷えていくのです。

理由②:自律神経の乱れ

さらに自律神経(交感神経、副交感神経)との関係も、冷え性の悪化につながる理由とされています。

コーヒーの成分であるカフェインの過剰摂取は、起きている時に働く『交感神経』を刺激する作用が働き、自律神経のバランスを崩します。

自律神経のバランスが崩れてしまうと、血行の流れが悪くなり、冷え性へと招いてしまうのです。

理由③:砂糖の大量摂取

砂糖をたっぷり入れて飲むことが、冷えにつながると言われています。

砂糖を大量に入れたコーヒーを飲めば、血糖値が急激に上昇します。そのため、急激に上昇した血糖値を下げるためにインスリンが一度に大量に分泌されます。そして、インスリンが分泌されて血糖値が下がると体温も一緒に下がってしまうのです。

 

結局どっちが正しい?

では、結局コーヒーは冷え性に良いのか悪いのかどちらが正しいのでしょうか。

結論から言うと、どちらも正しいです。体温を上げる働きもあれば、下げる働きもあるのです。

コーヒーを過剰摂取すると、逆転現象が起こるのです。

つまり、『適量を守って飲めば体が温まり、冷え性の予防になる飲みすぎてしまうと、体が冷えて冷え性を悪化させてしまう』ということですね。

何事も適度な量が一番だということです。

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