「目覚めの一杯」や「出勤前の一杯」としてコーヒーを毎朝飲むという方は多いのではないでしょうか。
私も、「朝にコーヒーを飲まないと、一日が始まらない!」と思ってしまうようになり、完全に習慣化してしまっています。
朝に飲むコーヒーがどんな影響があるのか、お伝えしていきたいと思います。
朝のコーヒーは健康にいい!
リラックス効果
コーヒーに含まれるカフェインには、自律神経を安定させる効果があります。
さらにカフェインだけでなく、コーヒーから漂う香りにもリラックス効果があるとわかっています。
喫茶店に入ってコーヒーのいい匂いが漂ってきたら心がホッとするのも、コーヒーのもつ癒し効果によるものなんです。
仕事などでイライラしたときや疲れているときによく飲まれるコーヒーですが、脳が緊張している出勤前や、一日の活動の始まりである朝にコーヒーを飲むことで気持ちを切り替えられます。
覚醒効果
コーヒーのもつ効果の一つとしてよくイメージされるのが、この「覚醒効果」でしょう。
脳や身体をシャキッ!とさせたいときには定番ですね。
コーヒーに含まれるカフェインに覚醒させる働きがあることから、朝スッキリとした目覚めを感じさせてくれるのです。
ただし、コーヒーを飲んだ直後に覚醒の効果が現れるわけではありません。飲んでからカフェインが脳に行き着くまでに約30分かかるため、通勤の間にカフェインがゆっくりと脳へ運ばれ、仕事が始まる頃には脳がとても良い状態になるでしょう。
便秘の解消にも!
コーヒーに含まれる成分には、腸を活発化する働きがあります。
体内にある食べ物の消化を促進し、それが便通につながるのです。
特に午前中は他の時間よりも腸の動きが活発で、夜に消化した老廃物が出やすいので、朝のコーヒーは便秘の解消にとても効果がいいのです。
気分的にも、朝にお通じが良いのはありがたいですね。
集中力・記憶力アップ
コーヒーに含まれるカフェインには、脳の中枢神経を刺激して、集中力を高める効果があります。
さらに記憶力アップにもつながるそうです。
勉強や仕事の効率を上げるためには、朝のコーヒーがとても役に立ちます。
コーヒーを飲む最適なタイミング
飲んではいけないタイミング
よく「眠気覚ましに」コーヒーを飲むという行動をとる人も多いですが、この考え方も場合によっては健康に良くない作用をもたらしてしまいます。
これは、「コルチゾール」というホルモンが深く関係しています。
コルチゾールは起床してから約1時間後に大量に分泌されます。
朝起きるのが早い人であれば、コルチゾールの分泌も前倒しされますが、一般的に8時〜9時に分泌されることが多いと言われています。
このコルチゾールは脳を覚醒させる働きがあります。コルチゾールが分泌され脳を覚醒してくれているのに、このタイミングでカフェインが含まれるコーヒーを摂取してしまうと、このコルチゾールの分泌が減少してしまうのです。
カフェインを摂取して脳を覚醒させるという習慣化してしまった結果、カフェインを摂取しないと覚醒できない体になってしまい(カフェイン耐性がついてしまう)、カフェイン中毒になる可能性があります。
おすすめの時間帯
つまり、カフェインを摂取する必要がないときに摂取しても、あまり覚醒の効果はないということです。
では、いつコーヒーを飲むのが一番良いのでしょうか?
一番良い時間は、午前中であればコルチゾールが減少する9時半~11時半がいいと言われています。
ちなみに、コルチゾールが多く分泌されるのは起床後の1時間だけでなく、12時~13時、17時半~18時半の時間帯にも多いそうです。
なので、午後のコーヒーのベストな飲み時は14時~17時でも問題ありません。
この時間に飲めば、コルチゾールの分泌の妨げにならず、絶大なカフェインの効果を得ることができるというわけです。
コーヒーを飲むときの注意点
コーヒーを飲むベストな時間に飲むときにも、注意しなければならないことがあります。
朝食は必ず摂ること!
まず、空腹時にコーヒーを飲んではいけません。
カフェインには、胃を刺激して胃酸を分泌を促進させる働きがあります。
胃の中が空っぽのままコーヒーを飲むと、消化するものが何もないのに胃酸だけが分泌され、胃酸過多になります。そうなると直接胃の粘膜を攻撃されてしまい、胸やけを起こしたり胃潰瘍になってしまう可能性があります。
「朝食はコーヒーだけ」という生活は健康面で良くないので控えるようにしましょう。
おすすめの飲み方はアイスではなく、ホットで!
朝からシャキッと活動的に行動したいのであれば、アイスではなくホットコーヒーがおすすめです。
アイスよりもホットのほうが、カフェインの効果は早く現れるそうです。
さらに、体を温めることで基礎代謝が上がるため、ダイエットにも効果があります。
体が冷えると内臓の動きも悪くなってしまいますので、便秘解消を狙う場合でもホットコーヒーのほうがおすすめです。