朝、会社に出勤してすれ違う社員から挨拶をされるとき、
皆さんは、どちらの挨拶をされたら嬉しいですか??
「おはざ~~っす(~o~)」
と目も合わさず、眠そうな低いトーンで呟く人。
「おはようございます!(*^_^*)」
と明るい声で、目を見て話しかけてくれる人。
きっと多くの方がBさんの方を選ぶと思います。
Bさんから挨拶されたら、今日一日が良いことありそうだ!なんて思ったりもしますね。
では、Bさんの何がよかったのでしょうか。
好印象を持たれる挨拶をするために心掛けることは何でしょうか。
挨拶の効果・メリット
挨拶で第一印象が決まる
人の第一印象は何秒で決まるかご存じでしょうか?
諸説ありますが、一般的には「1秒~3秒」と言われています。
つまり、誰かと出会ってから服装・表情・香り・声などの様々な情報をこの僅かな時間で読み取り、「できる人」「できない人」「明るい人」「暗い人」とカテゴライズされてしまうわけです。
感じが良い人だな~と思われるかどうかで、仕事などで円滑に進めてく人間関係を築いていくことができます。
反対に、不愛想な挨拶をされたり無視をされれば、「自分は認められていない」「怖くて話しかけたくない」と思われ、不快に感じてしまいます。
挨拶一つで、人間関係を構築もさせ崩壊もさせる、それぐらい大事な心理的効果があるのです。
気持ちの切り替えができる
眠い朝やちょっぴり憂鬱な気分なときに、元気よく「おはよう!」と声を出すと、
「よっしゃ、頑張って今日一日乗り切るか!」と気合が入ったという経験のある方もいるのではないでしょうか?
朝の「おはよう」は、最高のスタートダッシュを切るにはもってこいの言葉です。
また、今のあなたの活気あふれる挨拶で相手もやる気が出てきたりするものです。
暗い雰囲気の中、「みんなも元気よくいこうぜ!」とアピールしたところで、そう簡単には元気にはなりません。むしろ、鬱陶しいと思われてしまいかねません。ムードに変えるのはなかなか至難の業です。
たった一言ですが、挨拶は自分自身や周囲を変えるのに非常に有効です。
感情は伝播します。挨拶の仕方次第で雰囲気がガラッと変わっていくはずです。
効果的な挨拶とは?
「ラ」の音を意識しよう
声のトーンが少し違うだけで、相手が持つ印象は異なります。
好印象を持たれる挨拶のポイントは、「ラ」の音で話すことです。
正確に「ラ」の音を発する必要はありません。声の低い人・高い人それぞれいますので、普段自分が喋っている出しやすい声の音を「ド」とします。
その音からドレミファ…と「ラ」の音まで一音ずつ上げていきます。
意外と「ラ」の音って高いなと感じませんか?
ですがこの「ラ」の音は、相手に「明るい」「心地いい」という印象を与える音だと言われています。
いきなり高い声に切り替えるのは恥ずかしいと思われる方は、毎日少しずつ音程を変えていけば相手も違和感は感じないと思います。
電話など、目の前に相手がいない場面においては、声のトーンは非常に重要になってきます。
表情はにこやかに
もちろん究極の理想は「満面の笑顔(^_-)-☆」
ですが、そんな簡単にはできませんよね(笑)
しかし、笑顔でなくても「微笑」であれば大丈夫です。
コツは「目元で笑う」ことと「口元で笑う」こと。
目はやや細めて、口は口角を上げる意識をしてください。
笑顔で接するということは、相手に「心を開いていますよ」というサインになります。是非あなたの方から警戒心を解いてください。
日頃から笑うトレーニングを積み重ねることで、より自然ににこやかな表情を作り出すことができます。
目を見て話そう
余裕がないときや忙しいときほど、相手を見ずに空返事をするだけで終わらせようとする人がいます。
視線をそらしたまま挨拶をされると、どんな印象を抱きますか?
「もしかして嫌われているんじゃないか」と不安になったりしませんか?
目を見ることで、「私はあなたの話を聞いていますよ」という印象を与えることができます。
目を見ることが照れくさい!という方には、最初は相手の方に顔を向けるだけでもその効果は発揮されます。
視線を外さずに挨拶をすれば、相手との距離が縮まります。
伸ばさず、切れよく
「ありがとうございまーーす」
「おはようございまーーす」
「すみませーーん」
このように、語尾を伸ばすと人はどんな印象を受けると思いますか?
おそらく、
「甘えている」「幼い」「賢くない」といった印象を受けるのではないでしょうか。
雰囲気を和らげたり、相手に親しみを感じてもらうには効果的かと思いますが、ビジネスシーンで使用した場合は頭が悪そうに見えてしまう場合もあり、マイナス要素となります。
語尾を伸ばさず、
「ありがとうございます」
「おはようございます」
「すみません」
とスッパリと綺麗に語尾を切って言ったほうスマートに聞こえます。
歯切れ良く言い切ることで、「真面目さ」を感じさせ、相手も気持ちよく感じます。
特に面接や朝礼などきっちりとした印象が求められる場面では、語尾を伸ばさないようにしましょう。
ワンランク上の挨拶の仕方
相手の「名前」をつけよう
「おはよう」
「ありがとう」
これだけでも十分気持ちが伝わってきますが、
「おはよう」➡「〇〇さん、おはよう」
「ありがとう」➡「□□さん、ありがとう」
というように、挨拶+名前を呼んであげることで、相手はとても親近感を覚えます。
まだ数回しか会っていない人と挨拶の場合は、相手は「名前を憶えていてくれた!」と嬉しくなり、親密度が上がります。その後の会話もしやすくなります。
また、「自分のために挨拶をしてくれた」と特別感が生まれ、自分という存在を認めてもらったという喜びを与える効果もあります。
名刺交換をした後など自己紹介をしてもらったときは、せっかく名前を覚えたので、どんどん相手の名前を言ってあげましょう。自分の名前を覚えようとしてくれているという印象も与え、信頼感が芽生えます。
挨拶のあと、一言付け足そう
さらにもう一歩!
「おはよう」➡「おはよう、今日は暑いねー。」
「ありがとう」➡「ありがとう、さすがだね。」
挨拶のみの場合はそこで会話が終わってしまいますが、この挨拶+一言では、会話が終わらずそのまま雑談へと発展しやすくなります。
天気やそのときの気分、相手の服装、昨日あったこと、相手の強みを褒めるなど何でもいいのです。素直に伝えてみてください。場の雰囲気が和みますよ。
会話へのきっかけを作ることにも繋がり、気さくで話しやすそうな印象を与えることができます。
特に外回りの営業マンや初対面での挨拶での場面では、相手との距離感を縮めることができます。
まとめ
今まで日常で何気なく行っていた挨拶が、コミュニケーションをとる上でものすごく重要で、奥深いものに感じてきませんか?
長年の癖が染みついてしまい、この記事に書かれたことが思うようにできなかったり、忘れてしまったりするかと思います。
まずは、一つの項目でも意識し、それを継続していきましょう。
最後に、偉人の名言をご紹介します。
デール・カーネギー
『人に好感を持たれたければ、誰に対しても挨拶をすることだ。 挨拶ほど簡単でたやすいコミュニケーション方法はない。』
それでは、また!
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